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大回りとSL

鉄道好きの間では良く知られていますが、東京や大阪等にはJRが「大都市近郊区間」と規定する区間があります。福岡・新潟・仙台にもありますが、名古屋にはありません。

この区間内相互発着の場合、実際の経路にかかわらず最も安くなる経路で運賃計算をすることになります。同じ駅は2度通らない、後戻りしない、途中下車できない(改札を出ない乗り換えはOK)などの制限がありますが、これを使えば会社近くの下松駅から久米田駅への1駅分の運賃で1日鉄道に乗ることができます。

(阪和線)下松~和歌山(和歌山線)和歌山~高田(桜井線)高田~奈良(関西本線)奈良~加茂~柘植(草津線)柘植~草津(東海道本線)草津~米原(北陸本線)米原~近江塩津(湖西線)近江塩津~山科(東海道本線)山科~新大阪(おおさか東線)新大阪~鴫野(片町線)鴫野~放出(おおさか東線)放出~久宝寺(関西本線)久宝寺~天王寺(阪和線)天王寺~久米田。逆回りでもOKです。

立花駅と塚口駅発着ですと最大の区間を乗ることができますが、地元からの往復運賃がかかりますし、始発から終電までの覚悟が必要です。

加茂~柘植は1両のディーゼル車で電車とは異なる雰囲気があり、エンジン音を響かせて景色のいい川沿いを走ります。

下松7:33→7:35東岸和田7:39→8:15和歌山8:20(和歌山線・桜井線経由)→11:11奈良11:20→11:34加茂11:42→12:38柘植13:01→13:47草津14:21→15:34近江塩津15:40→(湖西線軽油)17:22新大阪17:32→ 18:01久宝寺18:05→18:12天王寺18:28→18:51和泉府中18:54→18:56久米田  と一日遊べます。

改札を出ることができませんの昼食と飲料水は必携です。130円でのマニアックな遊びです。

閑話休題。

4月から6月の日曜日にSLが米原から木ノ本まで北陸本線を7回走ります。これも大回りに組み込んで指定席券530円を出せば、理論上は運賃なしで乗ることができますが、米原10:09発ですので、ちょっと厳しいところです。ここは運賃(久米田~木ノ本:片道)3080円と指定席券大人530円、子供260円は必要経費ですね。無賃の子供さんも米原~木ノ本だけ子供運賃を出せば1席確保できます。夏季運転の8月16日と30日にはもっと安く行ける方法がありますが、それはまたの機会に書きたいと思います。

家族サービスに如何ですか?往路は下記の時刻で行けます。

久米田7:03→7:06和泉府中7:13→7:54大阪8:00→米原9:26

久米田7:25発でも米原に9:55に着けますが、せっかくのSL乗車ですから、駅で乗車前の雰囲気を味わいたいものです。

現在はD51(デゴイチ)での運行ですが、以前はC57の1号機で運転されていました。以前の北びわこ号と上越線SLみなかみ号と客車内の写真をご覧ください。

北びわこ号
みなかみ号
みなかみ号客車内

SL北びわこ号

(1)運転日    2020年4月26日、5月3日、10日、17日、6月14日、21日、28日 (全て日曜日)
(2)走行区間  北陸本線 米原~木ノ本 駅間(22.4キロメートル)
(3)運転時刻  「SL北びわこ号」  米原駅10:09発、木ノ本駅10:52着  
(4) 車両    機関車:D51形200号機 「愛称名:デゴイチ」  客車:12系客車5両(全席指定席)
(5)その他   車内では、JR西日本社員が乗客の写真撮影などの手伝いをしてくれます。
          終着の木ノ本駅で模擬店の出店などが行われる予定です。

<夏季運転> 7月 5日、12日、19日、8月16日、30日
<秋季運転>10月18日、25日        (全て日曜日)